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北海道のごはん展 2020
Event for the table with rice in Hokkaido.
  • 米を通してつながりたい。

    2016年から準備をはじめ
    昨年3回目を開催した「北海道のごはん展」。

    帰山農園のお仕事をきっかけに
    お米の奥深さや楽しさを再発見して
    プランナー、ライターの2人と一緒にはじめた
    文字通り、北海道のごはんのためのイベントです。

    それぞれの仕事の枠を越えて
    場所探し、参加者の方への取材や交渉、
    会場内の割り振り、当日の進行、SNSの更新、
    デザイン全般含めて自分たちで行います。

    農家でも、販売会社でも、
    なんならイベント会社でもない
    ただただごはんが好きな私たちが
    それぞれの仕事の強みを活かしつつも
    「こんなことできたらきっと楽しい」という想いだけをもって
    道内のあちこちに行きました。

    最初は「???」がいっぱいで不安そうだった人たちも
    楽しそうだから一緒にやってみようとのってくださって

    私たちでは手に追えないたくさんのことを
    神たちと呼んでいるみなさんが助けてくださって

    初年度の600人の動員から(これも十分驚いたけれど)
    2019年の3回目には1000人近くのお客様が
    参加してくださるイベントになりました。

    全道各地から
    米農家さんはもちろん、
    加工会社、鶏卵・畜産農家、
    器のお店や作家さんたち、
    そしてものすごい数のボランティアスタッフさんたちが
    収穫の時期に一同に介して
    たくさんつながりをつくって
    またそれぞれの町に戻っていく。

    気づけば私たちも
    なかなかできない経験をさせてもらってきました。




    1年目(上)と3年目のスタッフ集合写真

     

    デザインのことを少し。

    「北海道のごはん展」

    この「まんまじゃないか」なネーミングも
    実はちゃんと理由があるんです。

    新米の季節になるとたくさんの新米販売イベントがある。
    それは日本全国にたくさんある。

    でも私たちがやるなら「米を売るだけ」のイベントにはしたくなかった。

    そして北海道にあるのは米だけじゃないから。

    肉、野菜、魚のつくり手もたくさんいるし
    それを何よりよく知っている料理人たちがいる。

    北海道でくくっても十分な企画ができる。

    あの人にあれを頼もう、
    あの商品を紹介しよう、
    あのシェフにこれを作ってほしい…
    思いつく限りでもこんなにたくさんアイデアがそろってる。

    食卓を楽しんでもらうなら
    お箸や器だってとっておきを見つけてもらいたい。

    「食卓そのものをもっと楽しんでほしい」ということ。

    それは「米」じゃなくて
    「ごはん」のある風景なんだと思いました。

    気軽に楽しんでもらえるものにしたかったけれど
    マルシェやフェスはちょっとちがう。

    楽しみながら、美味しく食べてもらいながら
    そこにほんの少しだけ “学ぶ”や“知る”を加えたい。

    生産者のことを少し知るだけでも
    食べる時間がとても大事になると私たちが教えてもらったから。

    だから
    「米」じゃなくて
    「ごはん」の時間そのものを
    今より少し大事に想えるような
    展覧会でいろんな学びや想いをもってかえってもらうような。
    そういうイベントにしたいねとスタートしました。



    そんな想いと勢いで初年度に制作してしまったZINE。
    36Pの中にものすごい数の人たちが関わってくださった宝物。

    北海道のごはん展のデザインは
    私が自由に作らせてもらっています。

    ロゴやフライヤーにはじまって、
    当日のスタンプカード、看板、会場MAP、案内POPにWEB…
    大きなものから細かいものまで盛り盛り沢山です。



    作っている時は
    これをみて行きたいと思ってもらえるのかと毎年ドキドキして

    当日は会場を走り回っているので
    生産者さん同様、私もお客様の生の声が聞こえるのを
    少し楽しみに、でもやっぱりドキドキしています。

    北海道のごはん展のデザインは
    あえてPOPな仕上がりにしました。

    筆文字で「新米」と書かれた旗が立つような
    ドドーンとした販売イベントはたくさんあるから、

    一人暮らしをしてお米を炊く機会が減っている若い人たちや
    日々ごはんを作るお母さんたち、
    ごはん大好きな食べ盛りの学生さんたちに
    「なんだか楽しそう!」という入り口から、
    美味しい+αのなにかを見つけてもらえたら。
    そういう想いで作っています。

    結果、入場料がかかるイベントにも関わらず
    農家さんたちも驚くほど、参加者の層は多岐に渡っていました。

    家族みんなできてくれる人たち、
    女子高生やファッショナブルな女子たちから
    小さい子をつれたお母さん同士、ご夫婦や若いカップルも。

    もちろんそれはデザインだけの理由ではないのですが
    なんだか想いが通じたような気もして
    1年目の会場でちょっとジーンとしたのを覚えています。

    そういえば、フライヤーでおなじみ、
    毎年農家さんたちの似顔絵を描いてくれているのは
    鳥海香織さんというイラストレーターさんです。

    農家さんたちの写真と私たちが感じたその人たちのお人柄も伝えていますが
    絶妙に似ていて、毎年大好評なのです!(大ウケとも言う)

     

    4年目の2020年。

    今年は私たちにはめずらしく(笑)
    新年早々(1月9日!)から実行委員で打ち合わせをはじめました。

    3年やってたくさんの反省点もあり、
    もっとできることもあるかもしれないとか、
    続けていくには変えないといけないことも。

    あらためて新しい企画や仕組みをいろいろやってみる年にしようと
    何回も打ち合わせしていました。

    日本中、世界中が
    こんな状況になるとは思わなかったですよね。

    ・北海道のごはん展は飲食する場面が多いイベントであること。

    ・全道各地、中には道外の方も来てくれて
    そしてまたみんながその町へ戻っていくということ。

    ・長期間かけて準備してくれる作家さんたちのこと。

    いろんなことをふまえて、万一があってはいけないと中止を決めたのは5月。

    毎年つくり手のみんなに会える!
    お客さんと生産者さんに会ってもらえる!
    年に1度の再会の宴!

    そんな楽しみがあったから
    毎年大変な準備も頑張ろうと思えました。

    新年からやる気が強火だった分
    一気にとろ火くらいになってしまいました。

    でもその分、今まで着手できなかった
    WEBやオンラインを充実させようということに。

    中止をお伝えした方々からは
    あたたかい言葉をたくさんいただいて

    やるなら「また絶対に会いたい!」って思ってもらえるような
    そんなオンラインにしなくてはと
    夏の間はWEBと、そして今までのごはん展に
    ひたすら向き合っていた気がします。

    農家さんたちとZoomしたりチャットしたり
    おともの生産者さんに何度も相談したり
    怒涛の数ヶ月でなんとかオープンできました。

    会えない分、会えないからこそ
    いままで伝えきれなかったことをたくさんWEBで伝えます。

    「magazine」機能がついて、
    そこで農家さんたちを訪ねた様子や
    美味しいおともやお店のご紹介、
    道内で出会ったちょっといいもの、
    美味しいレシピやお米のあれこれもアップしていきます。

    そしてInstagramでは
    つくり手のみなさんに食べたみなさんが声を届けられるように
    「#おうちでごはん展」というハッシュタグも作りました。

    みんなどんな風に食卓を楽しんでくれるだろう。
    道内中、いやいや今年は日本中から
    ごはん展を楽しんでもらえるのではとワクワクしています。

    今年は良いお天気が続きましたね。
    食味もよく、豊作の農家さんが多いようです。

    さあみなみなさま!
    おうちで新米の食べ比べをしてみませんか。

    私たちが試食会であーでもないこーでもないと
    悩みに悩んで厳選したごはんのおともを新米と楽しみませんか。

    もしくは農家さんから毎月直接お米が届く、という体験を3ヶ月してみませんか。

    9月いっぱい予約を受け付けています。
    13組の農家さんの新米がそろう10月下旬に発送予定です。

    顔をみて話すことができれば1番いいに決まってる。
    だけどこの時代だからこそ、
    私たちは会えなくてもつながりあうことができると思っています。

    また集結できるその時まで
    みんなが元気でいられるように
    おうちでごはんを炊きましょう!


    ▲今年は農家さんを訪ねることもままならなかったけれど、
    収穫前にうかがえた野中ファームさんの田んぼ

  • harapeco委員会 / 赤坂若菜、佐々木理恵、新井田早栄
イベントフライヤーポスターロゴ企画北海道北海道のごはん展札幌農家
2020 09 18