8年目のリニューアル

北海道石狩市にある珈琲焙煎所の
オンラインショップのリニューアルに伴って
新たにホームページの制作を担当しました。

▲はじめはパンフレットの制作から

「暮らしと珈琲みちみち種や」さん（以下みちみちさん）は
宮城県から北海道に移り住んで今年で8年目。

哲平さん、たゆうさんのご夫婦は
自宅の横に焙煎所となる小屋を作り
オンラインショップからスタートしてから
様々なイベントでお人柄もあってたくさんのお客さんに愛されて
昨年お花屋さんの中に間借り珈琲スタンドをはじめました。

▲「やかん byみちみち種や」

どれも夫婦2人でたいせつにていねいに作ってきたものです。
それを壊さないように、
そしてオンラインであっても
2人が「いらっしゃい」と迎えてくれるような。
そんなリニューアルを目指しました。

▶︎そんな二人のお話は「ひととひとさら」制作話へ

アナログ感をなくさない

みちみち種やさんの珈琲の魅力は
ていねいな焙煎によるおいしさはもちろんのこと
選べるわくわくがある圧倒的な種類の多さと
それぞれの珈琲に添えられたイラストの味にあると思っています。
優しく力の抜けたイラストはたゆうさんによるもの。

ホームページ制作にあたり2人からの唯一の希望は
「少しわかりにくい感じ」でした。
例えばドアをくぐったらもう1つ別のドアがあるみたいな。

話しているうちに、「少しわかりにくい」にこめられた想いは
“アナログな雰囲気がなくならない”ことじゃないかと感じました。

そこで今までのたゆうさんのイラストをちりばめて
登場する見出し文字のベースも全て描きおろしていただいてます。
新しくなったページでも、今までのお客さんが
“あ、このイラスト見覚えがある！”と安心してもらえますように。

オンラインショップもお引っ越し

このホームページ制作とほぼ同時進行で
8年間使ったオンラインショップの移転作業がありました。

実は元々のご依頼は既存のオンラインショップがわかりやすくなるように
カスタマイズしたいというご相談からでした。

打ち合わせを重ねていくうちに
ショップはより合うシステムに変更し、
新たに2人を紹介するホームページを作ってつなげることに。

移転は哲平さんが焙煎作業の合間をぬって進めました。
ホームページと違うお店に見えないように
全体のデザインは合わせようということになり、
こちらも商品画像と全体に関わるパーツを制作しています。

たくさんの中から自分の好みの珈琲を探っていく
宝箱のようなわくわくする気持ちになる
2人らしいオンラインショップです。

▲商品画像も一新！
その珈琲をイメージするイラストはまるで宝さがしみたいなワクワク感。

ホームビデオみたいな日常を

2人の人柄が伝わるようなホームページ。
そのために今回は日常を紹介する動画を入れました。
かっこいいプロモーション動画ではなく
ホームビデオのようなさりげない日常の場面をつなげて作ったもの。

2人にくっついて焙煎をみたり、発送作業をみたり、
自宅にもお邪魔してのんびり過ごす猫たちと遊び
お昼ごはんを作っているところもこっそり撮りました。
（おにぎり好きを公言するたゆうさんのおにぎりは絶品です）

そんな何気ないいつもの時間に
やさしい音楽を添えてくださったのは
ギタリストの金森浩太さんです。

使わせていただいた楽曲「種をまく」は
以前金森さんがみちみち種やの2人をイメージして
作ったものなのだそう。

日々の暮らしも、珈琲も。
ていねいに紡いできたお2人の新章に関われたことを
とても幸せに思えたお仕事でした。

追伸：わたしのおすすめ

みちみちさんの珈琲はとても種類豊富なので
好みや、季節や、気持ちにあわせて
ぜひお気に入りを探すことを楽しんでほしいのですが
個人的に試してほしいのはデカフェ。
カフェインレスの珈琲です。

私は珈琲が大好きで、1日3〜5杯飲んだ時期もあったけど
この数年、夜に飲むとはっきりと眠りが浅くなるようになりました。
大人になってきたのでしょうか。笑
だけどどうしても珈琲がほしい夜、飲めるように常備しています。

デカフェの珈琲っちょっぴり残念なものが多いイメージ。
もの足りなかったり、ただ苦いだけだったり。
みちみちさんのデカフェに出会って
「おいしいカフェインレスってあるんだ」と知りました。

詳しくはぜひご本人たちに聞いてほしいのですが
薬剤でカフェインを除去する従来の方法ではなく
手間もお金もかかる特殊な方法を用いることで
風味のが損なわれないおいしいデカフェになるんだそう。
種類も選べるのでぜひ一度お試しあれ！